Ubuntuは、初心者からプロフェッショナルまで広く使用されているオープンソースのOSです。USBメモリを使ってUbuntuをインストールする方法は、特に新しいOSを試したい方や、システム復旧をしたい方に最適です。このガイドでは、初心者が迷わず進められるよう、USBメモリの作成からUbuntuのインストールまでの手順を、分かりやすくステップごとに解説します。
また、トラブルシューティングのセクションも設けているので、万が一問題が発生しても安心です。
1. 準備するもの
Ubuntuをインストールするには、いくつかの基本的なアイテムが必要です。以下のリストを確認し、全てが揃っているか確認しましょう。
- USBメモリ: 8GB以上の容量を推奨します。
- インターネット接続: UbuntuのISOファイルをダウンロードするために必要です。
- UbuntuのISOファイル: Ubuntu公式サイトから最新版のISOをダウンロードします。
- ブータブルUSB作成ツール: Windowsでは「Rufus」、Linuxでは「Startup Disk Creator」またはコマンドラインツール
dd
を使用します。
これらが揃えば、スムーズにインストールを進めることができます。
2. Ubuntu ISOファイルのダウンロード方法
UbuntuのISOファイルを公式サイトからダウンロードする手順を説明します。
- 公式サイトにアクセス: Ubuntu公式ダウンロードページにアクセスします。
- バージョンを選択: 長期サポート版(LTS)を選択しましょう。LTSは安定しており、5年間のサポートが保証されます。
- ダウンロード開始: システムに合ったISOファイル(通常は64bit)を選んでダウンロードします。
ダウンロードは数分から数十分かかる場合がありますが、安定したインターネット接続を確保しておきましょう。
3. WindowsでのブータブルUSBの作成
Rufusを使ったブータブルUSBの作成手順を詳しく見ていきます。
- Rufusのダウンロードと実行: Rufus公式サイトからRufusをダウンロードし、exeファイルを実行します。
- USBメモリを挿入: 8GB以上のUSBメモリをPCに挿入します。USB内のデータは削除されるため、事前にバックアップを取っておくことをお勧めします。
- Rufusの設定:
- 「デバイス」で挿入したUSBメモリを選択。
- 「ブートの種類」から「ISOイメージ」を選択し、ダウンロードしたUbuntuのISOファイルを指定します。
- 「パーティション構成」は通常「MBR」、ターゲットシステムは「BIOSまたはUEFI」を選択します。
- 永続ストレージの設定: Rufusでは「パーシスタンス(永続性)」を設定できます。これにより、Wi-Fi設定やダウンロードしたファイルをUSBに保存しておくことが可能です。
- 書き込み開始: 「開始」をクリックし、ISOファイルの書き込みを開始します。数分以内にブータブルUSBが完成します。
Linuxユーザー向けの手順: Startup Disk Creator
を使用するか、以下のコマンドをターミナルで実行して作成できます。
sudo dd if=/path/to/ubuntu.iso of=/dev/sdX bs=4M status=progress
※ sdX
はUSBメモリのデバイス名に置き換えてください。
4. BIOS/UEFI設定の調整方法
BIOS設定画面のスクリーンショットを用意できない場合でも、手順を説明することで読者が設定を理解できるようにします。
- PCの再起動とBIOSアクセス: PCの再起動直後に、BIOSへアクセスするためのキー(通常はF2、F12、Deleteなど)を押します。
- 起動デバイスの順序変更: 「Boot Order」メニューで、USBメモリを最上位に設定します。これにより、USBメモリから起動することが優先されます。
- セキュアブートの無効化: 一部のPCでは、セキュアブートが有効になっている場合があるので、「Secure Boot」設定を無効にします。
BIOSの設定が完了すれば、USBメモリからUbuntuのインストールが可能になります。
5. Ubuntuのインストール手順
ブータブルUSBからUbuntuを起動すると、インストーラ画面が表示されます。ここからインストール手順を進めましょう。
- インストールの選択: 「Ubuntuをインストール」を選択します。インストールせずに試したい場合は「Ubuntuを試す」を選びましょう。
- 言語の選択: 日本語を選択して進めます。
- インストールタイプの選択: 「通常のインストール」を選ぶと、基本的なアプリケーションが自動でインストールされます。ソフトウェアの更新とサードパーティ製ソフトのインストールをオプションで有効にできます。
- パーティションの設定: Ubuntuを他のOSと共存させたい場合は、手動でパーティションを設定します。ディスク全体を使う場合は、自動設定で進めることも可能です。
- インストールの完了: インストール後、PCを再起動するとUbuntuが起動します。
6. USBからのUbuntu使用【試してみる】
インストールする前に、「Ubuntuを試す」モードを使ってUSBから直接起動し、Ubuntuの機能を体験できます。
- Wi-Fi接続: Wi-Fi接続が正常に動作するか確認しましょう。
- ブラウザ操作: Firefoxなどのブラウザを開いて、インターネットの動作確認ができます。
- アプリのインストール: Ubuntuソフトウェアセンターを開いて、アプリのインストールも試すことが可能です。
7. トラブルシューティングとFAQ
よくある問題と対策:
- USBメモリが起動しない: BIOSでの起動順序設定が正しいか再確認しましょう。また、USBメモリの作成に問題がある場合は、Rufusを再度使用してブータブルUSBを作成します。
- インストール中のエラー: ISOファイルが破損している可能性があります。再度ダウンロードして試してください。
- Wi-Fi接続に問題がある: Ubuntuの公式フォーラムで最新のドライバや設定情報を確認することで解決できることがあります。
まとめ
このガイドでは、USBメモリからUbuntuをインストールするための手順を詳しく解説しました。初心者でも簡単に進められる内容となっており、トラブルが発生した場合にも対応できるように、トラブルシューティングのセクションも設けています。Ubuntuの世界にぜひ一歩踏み出して、新しいOSを体験してみてください。