Ubuntuでスクリーンショットを撮る方法|基本から高度な技まで完全ガイド

1. はじめに

Ubuntuでのスクリーンショット撮影は、操作マニュアル作成やバグ報告、デザイン作業において非常に役立ちます。
この記事では、Ubuntuで利用できる基本的なスクリーンショット撮影方法から、ターミナルを使った高度なキャプチャ方法、
さらに便利なサードパーティツールまで、完全ガイドとしてお届けします。

2. 基本的なスクリーンショットの撮影方法

2.1 全画面のスクリーンショットを撮る

Ubuntuで最も簡単なスクリーンショットの撮り方は、キーボードの「Print Screen」キーを押すことです。
この操作により、画面全体がキャプチャされ、デフォルトでピクチャフォルダ内のスクリーンショットフォルダに保存されます。
これにより、手軽に全画面のスクリーンショットを取得可能です。

2.2 ウィンドウのスクリーンショットを撮る

特定のウィンドウのみをキャプチャしたい場合、Alt + Print Screenのショートカットを使用します。
これにより、アクティブなウィンドウがキャプチャされ、同様にピクチャフォルダに保存されます。

2.3 選択範囲のスクリーンショットを撮る

画面の一部分だけをキャプチャするには、Shift + Print Screenのショートカットを使用します。
選択範囲をマウスで指定し、その部分だけをキャプチャできるので、プレゼン資料や特定のエリアを強調する際に便利です。

3. ターミナルを使った高度なスクリーンショット

Ubuntuでは、ターミナルを使ってより高度なスクリーンショットを撮ることも可能です。
この方法は、細かい設定やスクリプトを使いたい上級者におすすめです。

3.1 gnome-screenshotのインストール

Ubuntuにはデフォルトでgnome-screenshotというコマンドラインツールが用意されており、ターミナルからスクリーンショットを撮ることができます。
このツールがインストールされていない場合、以下のコマンドでインストールします。

sudo apt install gnome-screenshot

3.2 画面全体をキャプチャする

以下のコマンドを実行することで、画面全体をキャプチャします。

gnome-screenshot

3.3 ウィンドウのみをキャプチャする

アクティブなウィンドウのみをキャプチャする場合は、以下のコマンドを使います。

gnome-screenshot -w

3.4 選択範囲をキャプチャする

画面の一部をキャプチャしたい場合は、次のコマンドで範囲指定が可能です。

gnome-screenshot -a

3.5 キャプチャを特定のフォルダに保存する

デフォルトではピクチャフォルダに保存されますが、指定した場所に保存することもできます。

gnome-screenshot -w -f ~/Documents/window_screenshot.png

3.6 遅延キャプチャの使用

画面の準備が必要な場合、遅延を設定してからキャプチャすることも可能です。
例えば、5秒後にウィンドウをキャプチャしたい場合は、以下のコマンドを使用します。

gnome-screenshot -w -d 5

4. サードパーティツールの活用

Ubuntuでは、標準のスクリーンショットツールだけでなく、機能豊富なサードパーティツールも使用可能です。
ここでは、特に人気の高いShutterFlameshotを紹介します。

4.1 Shutterのインストールと使用

Shutterは、スクリーンショットを撮影した後にその場で編集できる強力なツールです。
テキストや矢印を追加したり、特定の部分に注釈をつけることができます。インストール方法は以下の通りです。

sudo apt install shutter

Shutterを使うことで、即座に編集できるスクリーンショットが取得でき、特にチュートリアルやプレゼン資料の作成に最適です。

4.2 Flameshotのインストールと使用

Flameshotは、シンプルかつ強力なスクリーンショットツールです。
カスタマイズ可能なショートカットや、高度な編集機能が特徴です。インストールは以下のコマンドで行います。

sudo apt install flameshot

Flameshotは、キャプチャした後の編集機能が充実しており、スクリーンショットに即座に注釈やハイライトを追加できる点が魅力です。

5. 保存先の設定とショートカットのカスタマイズ

5.1 デフォルト保存先の確認と変更

Ubuntuのスクリーンショットはデフォルトでピクチャフォルダに保存されますが、これを変更することも可能です。
カスタムスクリプトを作成することで、スクリーンショットを任意の場所に保存できるようになります。

5.2 ショートカットキーのカスタマイズ

自分好みにショートカットを変更することもできます。
設定画面から、キーボード > ショートカットを開き、既存のショートカットを無効にしたり、新しいショートカットを追加できます。
これにより、効率よく作業が進められます。

6. よくある質問とトラブルシューティング

6.1 スクリーンショットが保存されない場合

時々、スクリーンショットが正しく保存されない場合があります。
その場合は、保存先のフォルダが存在するか、正しく権限が設定されているか確認しましょう。
また、ディスク容量が不足している場合も保存に失敗することがあります。

6.2 他のアプリケーションとの互換性

一部のスクリーンショットツールは、特定のアプリケーションとの互換性が低い場合があります。
FlameshotやShutterを使うことで、これらの問題を回避しやすくなります。